WORKSPACE

グループ展「P-201」展覧会風景
参加作家 今井しほか、宇野慧子、時山桜、長嶺高文 
2022.11.24(木) - 12.3(土) 10:00-17:00
東京造形大学10号館1階 CSギャラリー

WORKSPACE
GREETING
2022/11/24-12/3 グループ展「P-201」”挨拶文”として
2022 年11 月18 日 挨拶、紹介、日記

この度は今井しほか、宇野慧子、時山桜、長嶺高文の4 名による絵画専攻助手展「P-201」を開催します。
我々はこの絵画専攻の助手をしながら、その傍らで制作をしています。

「傍ら」という言葉を使いましたが、多分この言葉には前に置かれたサブジェクトに対して次に続くサブジェクトが割合低く見積もられる ニュアンスを含んでいると思います。週に五日、一日8 時間30 分こなすこの役割は、制作の傍らに助手をしていますと表現できるほどに 僕たちの日々の割合の中で低いものではありません。

助手の出勤は8 時50 分です。元々は9 時出勤だったと聞いた事がありますが、1 限の授業準備をする為には9 時出勤では間に合わないた め8 時50 分から時給が発生する様になったと昔誰かから聞きました。僕はいつもギリギリの時間に出勤をします。別にわざとそうしてい る訳ではないけれど、何故かいつもギリギリになります。 朝は大体宇野が一番早くに出勤する事が多い気がします。早めに着いて喫煙所に向かう姿をよく見ます。今井は早かったりギリギリだった りあんま安定していない様な気がします。ダルイって感じが凄く出ている日が多いですが、本人がだるいと思っているのかはわかりません。 時山はいつもそんなに早くない時間に出勤していますが、遅刻は全然しません。俺と宇野と今井は大遅刻をよくしている気がします。 絵画事務の午前中は慌ただしい事が多いです。一年生の授業が結構大変です。演習授業が多いので1,2 ヶ月置きぐらいに新しい授業の準備 をしたりするので、やっと授業が軌道に乗ったなと思ったら次の授業の発注やらが始まったりします。あと、例年の事だと思うのですが、 一年生って僕らの事をモブだと思っている気がするので、アトリエに行くのも気が重い時があります。秋ぐらいになってくると少し雰囲気 変わるんだなと最近は思いますけど。
助手にはそれぞれ担当の指標があります。俺は絵画A、時山がB、宇野はC、今井はD。午前は1 年生の他にそれぞれ担当指標の3 年生の 必修授業もありますが、1 年生ほど大変ではありません。俺と時山はそんなに3 年の必修授業を見にはいきませんが、時山は講評会とかレ クチャーになるとつきっきりで見ています。宇野と今井は普段から頻繁に指標のアトリエに出入りしています。面倒見がいいというのもあ るのでしょうが、指標ごとで大変な場所が違うんだろうなあとも思います。俺の指標はのんびりしているので、ありがたいなあと思ってた くさんタバコを吸います。
11 時30 分になると大体は今井がすぐさま絵画事務のロールカーテンみたいな奴を引っ張って降ろし、お昼休みの看板を出します。昼休み はみんな思い思いに過ごしています。俺は11時ぐらいからずっとお腹が減っているのでいつも11 時半になったらすぐに学食に行きます。 食べ終わったらコーヒーを買ってタバコ吸いに行くのがルーティン化しています。時山はイヤホンをしてYouTube を見ながら自前の用意 したご飯をレンチンして食べています。宇野と今井は学食を絵画事務まで運んで食べている事が多い気がします。みんなそれぞれイヤホン してPC モニターに向かって飯食べています。なんか面白いなあと思います。
昼休みは緩やかに終わり、特別に行事がなければそれぞれ事務作業を片付けて、発注をしたり、電話を受けたり、道具を貸したりします。 細かい事から割と深刻な事まで突然仕事がやってきます。しかしまあ午後はそんなに大変な事は基本的にはない印象です。みんなそんなに 事務室にいません。どっかで何かやっています。俺はあんまりその時間のみんなが何をしているのかは知りません。俺は暇つぶしにアトリ エ見て回ったりタバコ吸ったりする事が多いですが、上で言った通り、急に仕事が降って沸いたりするから、あんまりいつもこうやって過 ごしているという印象のない時間でもあります。
17 時近くになるとなんとなくみんな事務室に戻っている事が多い気がします。今井は5 時過ぎの返却には絶対ペナルティをとります。宇 野も厳しいです。時山と俺はなんか甘い気がします。俺はなんか面倒くさくて、良いよソコ置いといてって言っちゃうんだけど多分これは 指導的にも他の助手とのバランス的にも良くないよなーとは思っています。
この時期は少し暇なので17 時を過ぎたらダラダラしちゃいます。助手の仕事は春から夏と冬から春が忙しいです。秋は基本的にはゆっく り時間が過ぎていきます。
17 時20 分が助手の退勤時間です。俺は特別に仕事が何か残っていない限りはすぐさま帰って自分のアトリエに行きます。なのでこっから の時間はみんなどうしているのかわからないのですが、多分助手室の奥にあるアトリエで制作をしているのかなと思います。みんな知って いるかもしれないけれど、実は絵画事務室にもみんなのアトリエと同じように番号があって、ここは「P-201」という番号が付いています。 この4 人で助手として行う展覧員は今回限りです。助手の任期は短いんです。来年にはまた新しい助手が入れ替わりに補充され、その次の 年もまたそうやって、新陳代謝の様に大学から排泄されていきます。

制作と生活がぐるぐるとバランス感を欠いて回転しています。僕ら、偉そうにしていますけど、たかが卒業して数年のペーペーで、 今はなんとか、ガタガタと自走しているにすぎません。
その様子の一端を是非ご覧いただけたらとか、急に普段使わない敬語を使ってまでして、思っています。
→index